「同棲を始めたけど、最近喧嘩が増えてきて不安…。これって普通のことなのかな?」
同棲を始めると、それまでになかった新しい喧嘩の種が増えてくるものです。二人の生活が始まったばかりの方は、特に戸惑いを感じているのではないでしょうか。
そこで気になるのが、以下のような疑問です。
今回は、同棲カップル1000人を対象に行った調査をもとに、『同棲中の喧嘩事情』について詳しくお話ししていきます。
実は男女で大きく異なる喧嘩の原因や、カウンセラー監修による解決方法についてもご紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください!
先ずは、同棲カップルの喧嘩の実態についてお話ししていきます。
独身時代は週末デートだけのお付き合いだったカップルも、同棲を始めると新たな発見の連続です。そして、その発見が時には喧嘩のきっかけとなることも。
調査によると、同棲カップルの約80%が「月に1回以上は喧嘩をする」と回答しています。また、「週1回以上喧嘩をする」というカップルも全体の35%を占めているのです。
同棲中の喧嘩が増える理由は、一緒に暮らし始めることで見えてくるお互いの生活習慣の違いにあります。それまで気付かなかった相手の新たな一面に戸惑うことも。
また、同棲を始めると新たに以下のような状況が生まれてきます。
このように、二人の生活を始めると決めごとが増えていくのです。そのため、自然と話し合いの機会も増えることになります。
「喧嘩が増えてきた」と悩んでいる方も多いかもしれません。ですが、適度な喧嘩は決して悪いことばかりではありません。
むしろ、お互いの価値観を知り、より良い関係を築くきっかけになることも。実際、カウンセラーの方々からも「建設的な喧嘩は、関係性を深めるチャンス」という声が挙がっています。
大切なのは、喧嘩の頻度ではなく、その後どのように解決し、関係性を修復できるか。そのためにも、まずは男女それぞれが感じている喧嘩の原因を理解することが重要です。
続いては、実際に多く挙がった喧嘩の原因を、男女別にご紹介していきます!
同棲中の喧嘩は、実は男女で原因が大きく異なることが多いのです。メインとなる価値観の違いや、気になるポイントにも差が見られます。
そこでここでは、男女それぞれが感じている喧嘩の原因をTOP5形式でご紹介していきます。
女性の85%が「家事分担が不公平」と感じています。特に多いのが以下のようなシチュエーションです。
「洗濯物を干しておいて」と頼んだら「はいはい」と返事をしただけで、夜になっても放置されたまま。注意すると「今からやろうと思ってたのに」と言い訳されることも。
また、「食器を洗っておいたよ」と言われても、油汚れが残っていたり、食器の片付け場所が違っていたりすることで、かえってストレスが溜まってしまいます。
「話を聞いてくれない」という不満の裏には、以下のような具体的なシーンが隠れています。
「今日ね、職場で嫌なことがあって…」 「うんうん(スマホを見ながら)」 「もう、話聞いてないでしょ!」
または、
「前から気になってたんだけど…」 「はいはい、またその話?何回同じ話するの」 といった具合に、感情を理解しようとする姿勢が見られないことにフラストレーションを感じる女性が多いのです。
日常生活での小さな違いが、大きなストレスになっています。
「お風呂の床がビショビショ」 「トイレットペーパーの交換をしない」 「服を脱ぎっぱなし」 「歯磨き粉のキャップが開けっ放し」
一つひとつは些細なことでも、毎日繰り返されることで大きなストレスとなっているのです。
SNSでの異性とのやり取りや、職場での付き合い方について、認識の違いが目立ちます。
「既読なのに、女性の同僚からのLINEにすぐ返信する」 「飲み会の写真に写っている女性が気になる」 「女性の同僚と二人でランチに行く」
このような行動に対して、男性は「普通の付き合い」と考えがちですが、女性からすると不安や寂しさを感じる原因となっています。
結婚や将来設計について、以下のような会話の行き違いが多く見られます。
「そろそろ結婚のことも考えていきたいんだけど…」 「まだ早いでしょ。今は仕事が忙しいし」
または、
「将来の貯金のことを相談したいんだけど」 「なんか難しい話は後でいいよ。今日は疲れてるし」
このように、重要な話題を先延ばしにされることで、不安や焦りを感じる女性が多いのです。
男性が挙げる喧嘩の原因は、より具体的で実務的な内容が多い傾向にあります。
調査によると、男性の72%が「金銭感覚の違い」を喧嘩の原因として挙げています。以下のような場面で意見が衝突することが多いようです。
「このクリームが良いって口コミで評判だったから買ってみたの!」 「え、それ8000円もするの!?そんな高いの必要?」
または、
「外食が多すぎると思うんだ。自炊の方が節約になるし…」 「えー、でも仕事で疲れてるのに自炊なんて無理だよ」
このように、「必要な出費」の基準が異なることで喧嘩になりやすいのです。
休日の過ごし方で意見が分かれることが多いようです。
「休日の朝は早起きして出かけたいのに…」 「もう少し寝かせて…休日くらいゆっくりしたいじゃん」
また、平日の就寝時間についても、
「明日早いから寝たいんだけど…」 「あと30分だけ動画見させて!」
といった具合に、生活リズムの違いがストレスとなっています。
男性の多くが「掃除の頻度が多すぎる」と感じている一方で、女性は「必要最低限」と考えているようです。
「また掃除機かけるの?昨日やったばかりじゃない?」 「毎日やらないと気になるの!」
「休日くらいゆっくりしたいのに…」 「床に髪の毛が落ちてるの気にならないの?」
このように、清潔さの基準の違いが喧嘩を引き起こしています。
食事に関する価値観の違いが目立ちます。
「毎日の献立を考えるのが大変で…」 「何でもいいよ。適当に作ってよ」 「適当って何?もっと具体的に言ってよ」
または、
「今日はカレーでいい?」 「昨日もカレーだったじゃん。もっと品数作ってよ」 「え…そんな凝ったの作る必要ある?」
このように、食事に対する期待値の違いがストレスの原因となっています。
一人の時間を持ちたい男性も多いものの、その気持ちをうまく伝えられないケースが多いようです。
「たまには一人でゲームしたいな…」 「私と一緒にいるの嫌なの?」
「休日は友達と釣りに行きたいんだ」 「また男同士で…私より友達の方が大事なの?」
断れば喧嘩になりそうで言い出せない、という男性の本音も。結果として、ストレスが溜まっていくという悪循環に陥りがちです。
このように、男女それぞれの視点で喧嘩の原因を見ていくと、お互いの考え方の違いが浮き彫りになってきます。続いては、これらの問題を解決するためのコツについてお話ししていきます!
先ほどご紹介した男女の喧嘩の原因。これらを解決するためのポイントを、カップルカウンセラーの佐藤先生に伺いました。
お二人の価値観の違いは、実は関係を深めるチャンスでもあります。大切なのは、自分の価値観を押し付けず、まずは相手の考えに耳を傾けること。
たとえば掃除の頻度一つとっても、「毎日掃除をしないと気が済まない」という人もいれば、「週末にまとめて行う方が効率的」と考える人もいます。
「どちらが正しいということはありません。大切なのは、お互いの生活スタイルを理解し、折り合いをつけていくこと」と佐藤先生は語ります。
二人の生活をスムーズに進めるためには、具体的なルール作りが重要です。「できる人が夕食を作る」という曖昧なルールは、後々の喧嘩の種になりやすいもの。
代わりに「平日は交代で夕食を担当する」「月の食費は7万円を上限とする」というように、明確な取り決めにしていくと良いでしょう。このように具体的な数字や時間を決めることで、認識のズレを防ぐことができます。
話し合いの時間帯にも気を配りたいところです。「疲れているときや、イライラしているときの話し合いは避けましょう」と佐藤先生は指摘します。
仕事から帰ってすぐ、空腹時、寝不足のとき、お酒を飲んでいるときは要注意。代わりに、休日の午前中など、お互いの気持ちに余裕があるときを選ぶことをおすすめします。
喧嘩をしてしまった後の謝り方も実は重要なポイント。「ごめんね」の一言で済ませるのではなく、まずは自分の非を認め、相手の気持ちに共感を示します。
「私が悪かった」と明確に伝え、「あなたが傷ついたのは当然だと思う」と相手の気持ちに寄り添います。そして最後に「今度からは必ず報告するようにする」というように、具体的な改善案まで示すことで、同じ喧嘩を繰り返さない関係づくりができるのです。
続いては、同棲生活を長続きさせるための具体的なポイントについてお話ししていきます!
これまでご紹介してきた喧嘩の原因を踏まえ、より良い同棲生活を送るためのポイントをご紹介していきます。
「話を聞いて!」と言われて困るのは、実は男性側も同じです。大切なのは、お互いが気持ちよく会話できる環境づくり。
スマートフォンは離れた場所に置き、「そうだね」だけでなく「それで?」と質問を返してみるのも効果的です。特に帰宅後すぐではなく、お互いにリラックスできる時間を選ぶことで、より深い会話が生まれやすくなります。
生活費の管理は、同棲生活の大きな課題の一つ。カップル専門のファイナンシャルプランナーは、共同の口座を作り、生活費を分担して入金することをおすすめしています。
また、家計簿アプリで支出を共有したり、毎月の収支を一緒にチェックする時間を設けたりすることで、お金の流れを「見える化」できます。
「二人きりの生活」とはいえ、適度な距離感が大切です。
休日は半日ずつ自分の時間として使ったり、平日の夜は1時間程度それぞれの趣味の時間にしたりと、お互いの時間を尊重することで、より充実した同棲生活を送ることができます。
単純に半々にするのではなく、お互いの得意分野を活かした分担方法を考えてみましょう。
料理が得意な方が献立を考え、苦手な方が買い物を担当するなど、それぞれの得意分野で補い合うことで、効率的かつストレスの少ない家事分担が実現できます。
趣味は気分転換や自己実現の大切な機会です。相手の趣味に興味を持ちつつも、その時間を邪魔しないよう配慮することが大切。
休日の使い方を事前に相談することで、お互いの趣味の時間も確保しやすくなります。
最近では「月イチ会議」を設けているカップルも増えています。
今月の支出の確認や来月の予定の共有、そしてお互いの不満や要望を確認する場として活用することで、小さな問題が大きな喧嘩に発展するのを防ぐことができます。
当たり前に思える日常も、相手がいるからこそ成り立っています。
「いつも美味しいご飯をありがとう」「掃除を手伝ってくれて助かった」など、日々の何気ない場面で感謝を伝えることで、お互いを思いやる気持ちが育まれていきます。
続いては、実際に喧嘩が起きてしまった時の具体的な対処法についてお話ししていきます!
いくら予防に気を付けていても、時には喧嘩になってしまうことも。そんなときのために、具体的な解決方法をご紹介していきます。
喧嘩が激化してしまったとき、その場で解決しようとするのは逆効果なことも。そんなときは、一時的な距離を取ることをおすすめします。別々の部屋で1時間程度過ごしたり、一人でカフェに行って気持ちを整理したりするのも良いでしょう。
ただし、「距離を取る」際は必ずルールを決めておくことが大切です。「少し一人の時間が欲しい」と相手に伝え、戻ってくる時間は具体的に約束しましょう。また、連絡は必ずつながる状態にしておくことで、相手の不安を和らげることができます。
身近な人に相談することで、意外な気付きが得られることも。同棲経験のある友人に話を聞いてもらったり、両親に経験談を聞いたりすることで、新しい視点を得られることがあります。
最近では、SNSの同棲カップルコミュニティで情報交換する方も増えています。ただし、相手の悪口を言わないことや個人的な情報は控えめにすることを心がけましょう。あくまでも建設的な解決策を考えることを目的とすることが大切です。
頻繁に同じような喧嘩を繰り返してしまう場合は、カップルカウンセリングの利用も検討してみましょう。カウンセリングでは、客観的な視点からのアドバイスや、効果的なコミュニケーションの取り方について学ぶことができます。
最近では、オンラインでカウンセリングを受けられるサービスも増えています。「カウンセリング」と聞くと敷居が高く感じるかもしれませんが、関係をより良くしたいという気持ちがあれば、専門家の力を借りることも賢明な選択の一つです。
実際、カウンセリングを通じてお互いの価値観の違いを理解し、より深い絆で結ばれるカップルも少なくありません。お二人の関係をより良いものにするための選択肢として、覚えておいていただければと思います。
ここまで、同棲カップルの喧嘩事情について詳しくお話ししてきました。最後に、重要なポイントをまとめていきます。
同棲中の喧嘩は決して特別なことではありません。実際、80%以上のカップルが「月に1回以上は喧嘩をする」と回答しているのです。
大切なのは、喧嘩の頻度ではなく、どのように解決し、お互いの関係性を深めていけるか。喧嘩を避けるのではなく、建設的な話し合いの機会として活かすことが重要です。
そのために意識したいポイントは以下の3つです:
もし今、喧嘩が増えて悩んでいる方がいらっしゃいましたら、まずは相手の気持ちに耳を傾けてみてください。そして、この記事でご紹介したポイントを、少しずつでも実践してみてください。
きっと、お二人の関係がより良い方向に変化していくはずです。同棲生活を通じて、さらに絆が深まることを願っています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!