「同棲を始めることになったけど、どんなインテリアにすればいいのかな?二人で心地よく過ごせる部屋作りのコツを知りたい!」
同棲を始めると、一人暮らしとは異なる悩みが出てくるものです。特にインテリアについては、二人の好みや生活スタイルを考慮する必要があり、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
・二人の好みを活かしたインテリアの選び方は?
・心地よく過ごせる部屋作りのポイントとは?
・おしゃれに見せるレイアウトのコツは?
今回はそんな方に向けて、『同棲カップルのためのインテリア術』をご紹介していきます!
実際に同棲中のカップルやインテリアスタイリストの声も交えながら、具体的なコツをお伝えしていきます。新生活を快適に過ごすためのヒントが満載なので、ぜひ最後まで読んでみてください!
先ずは、二人の好みを上手に取り入れたインテリアの選び方についてお話ししていきます。
実際、同棲を始めた多くのカップルが「インテリアの好みが合わない」という悩みを抱えています。あるインテリアスタイリストは「二人の好みが真逆でも、上手く取り入れる方法はある」と言います。
そこで大切なのが、「共有スペース」と「パーソナルスペース」を明確に分けることです。
まず、リビングやダイニングなど、二人で使う空間のインテリアは、以下のポイントを意識して選んでいきましょう。
・基本となる大きな家具は二人で相談して選ぶ
・お互いの意見を尊重し、妥協点を見つける
・色味は統一感のある3色程度に抑える
これらのポイントを実践するには、具体的な手順を踏むことが重要です。例えば、先ずは各々が好きなインテリアの写真を3枚ずつ用意し、共通点を見つけていくという方法がおすすめです。
同棲2年目のAさん(28歳・女性)は、「彼は無機質なモダンテイスト、私はナチュラルテイストが好きでした。でも、グレーを基調にした家具を選び、木材やグリーンで温かみを出すことで、二人とも満足できる空間が作れました」と話します。
また、スタイリストおすすめの調和の取り方として、以下のような組み合わせが効果的です。
【北欧×ナチュラル】
白を基調に、明るい木目調の家具を取り入れ、グリーンやファブリックでアクセントを付けます。照明は温かみのある色味を選ぶことで、居心地の良い空間に。
【モダン×アンティーク】
メインの家具はシンプルなデザインを選び、サイドテーブルやチェアなどの小物でアンティーク調のアイテムを取り入れます。質感の違いを楽しむことで、奥行きのある空間が完成します。
【インダストリアル×カフェスタイル】
コンクリート調の壁紙やアイアン家具をベースに、木材やグリーンをアクセントとして使用。照明を工夫することで、硬すぎない雰囲気を演出できます。
続いて、個人の趣味や仕事のスペースについてご紹介していきます。インテリアスタイリストの田中さんは「二人暮らしでも、自分だけの空間を持つことが大切」と指摘します。
パーソナルスペースを作る際は、以下の3点を意識してみてください。
・本棚やパーテーションで空間を仕切る
・デスクまわりは自由にデコレーション
・収納スペースは明確に分ける
実際に在宅ワークをしているBさん(32歳・男性)は、リビングの一角をこんな風に活用しています。「2畳程度のスペースを本棚で囲み、自分だけの書斎コーナーを作りました。集中して仕事ができる上、仕事道具が生活空間に散らからなくなりました」
このように、限られた空間でも工夫次第で快適な個人スペースが作れます。以下、間取り別の具体的なアイディアをご紹介していきます。
【1R・1Kの場合】
角部屋を活用し、パーテーションや観葉植物で緩やかに空間を仕切ります。デスクは窓際に配置すると、開放感のある作業スペースになります。収納は引き出しやボックスで個別に管理することで、お互いの物が混ざることを防げます。
【1LDK・2Kの場合】
リビングとは別の個室を、完全な個人スペースとして活用できます。防音カーテンを取り付ければ、趣味の音楽や動画視聴も気兼ねなく楽しめます。壁面収納を活用することで、限られた空間も有効活用できるでしょう。
お二人の新生活、予算に応じたインテリアプランをご提案していきます。実際の同棲カップルの事例を交えながら、具体的なコーディネートをお伝えしていきましょう。
【予算10万円プラン】
新社会人カップルのCさん(24歳・女性)は、メリハリをつけた予算配分で素敵な空間を作り上げました。「大きな家具は中古品を活用し、小物やファブリックに予算を回すことで、おしゃれな空間が作れました」と話します。
具体的な購入例:
・ソファ(中古):2万円
・ローテーブル:1.5万円
・テレビボード(中古):1.5万円
・照明類:2万円
・カーテン:1.5万円
・ラグ・クッション類:1.5万円
残りの予算でキッチン用品や収納ボックスを揃えることができます。中古家具は、クリーニングとファブリックの取り換えで見違えるように素敵になりますよ。
【予算20万円プラン】
共働きのDさんカップルは、生活の中心となるリビングダイニングにこだわりました。「毎日使う場所だからこそ、心地よい空間にしたかった」とのこと。
実際の購入例:
・L字ソファ:8万円
・ダイニングセット:6万円
・大型収納家具:4万円
・照明:2万円
特にソファは、座り心地を重視して選んだそうです。「展示品を探して通常15万円の物を8万円で購入できました。値引き交渉も重要ですね」とアドバイスをくれました。
【予算30万円以上プラン】
テレワークが多いEさんカップルは、快適な住空間作りに重点を置きました。「仕事もプライベートも充実させたかった」と話します。
主な投資内容:
・高機能マットレス付きベッド:15万円
・デザイナーズソファ:8万円
・オーダーメイド収納:5万円
・ホームオフィス家具:3万円
「特に睡眠の質にこだわりました。良質な睡眠は生活の質を大きく左右すると実感しています」とEさん。実際、ベッドへの投資は多くのカップルが重要視しているポイントです。
続いては、二人で心地よく過ごすための空間づくりについてご紹介していきます。
「同棲を始めて半年、なんとなく生活にストレスを感じる」という声をよく耳にします。その原因の多くは、空間の使い方にあるとインテリアコーディネーターの山田さんは指摘します。
実は快適な同棲生活の鍵は、適度な距離感を保てる空間設計にあるのです。
まずは、最も時間を過ごすリビングの快適な空間づくりについて、具体的なレイアウト例をご紹介していきます。
快適なリビング作りの基本となる3つのポイントは以下の通りです。
・ソファとテレビの距離は2-3メートルを確保
・窓際には観葉植物を置いて空気を浄化
・照明は3種類以上を組み合わせる
「これらのポイントを意識するだけで、空間の快適性は格段に上がります」と山田さん。実際に同棲3年目のFさんカップルは、照明の見直しで劇的な変化を経験しました。
「以前は天井の蛍光灯だけでしたが、フロアライトとテーブルランプを加えたことで、時間帯や用途に応じた空間づくりができるようになりました。夜は間接照明だけにして、映画を観たりゆっくり話したり。おうち時間が格段に充実しましたね」
具体的な照明の組み合わせ方をご紹介します。
【朝〜昼】
自然光を活かしつつ、天井の主照明で明るく過ごしやすい空間に。カーテンやブラインドで光の強さを調節します。
【夕方】
主照明とフロアスタンドを組み合わせて、温かみのある雰囲気を演出。帰宅後のリラックスタイムにぴったりです。
【夜】
間接照明やテーブルランプで落ち着いた空間に。色温度の低い電球を選ぶことで、よりリラックスできる環境が作れます。
また、ソファ選びも重要なポイントです。「二人掛けよりも、ゆとりのある2.5人掛けか3人掛けがおすすめ。適度な距離を保てる上、来客時にも対応できます」と山田さんはアドバイスします。
続いて、ゆっくり休める寝室づくりのポイントをご紹介していきます。インテリアコーディネーターの山田さんは「寝室は二人の関係性に大きく影響する重要な空間」と話します。
質の良い睡眠のための3つの基本ポイントは以下の通りです。
・遮光カーテンでしっかり光を遮断
・衣類収納は男女で分ける
・ベッドサイドに小物置き場を確保
実際に寝室の改善で悩んでいたGさんカップル。「休日の起床時間が違うことでストレスを感じていました」という二人が取り入れた工夫をご紹介します。
「まず、完全遮光カーテンを二重で設置しました。早起きの私が動いても、彼の睡眠を妨げることがなくなりましたね。また、ベッドサイドにそれぞれの趣味の本を置けるブックシェルフを設置したことで、お互いの時間も大切にできるようになりました」
寝室の質を高める具体的なアイテム選びのポイントは以下の通りです。
【マットレス選び】
二人の体格や寝相を考慮し、適度な硬さと広さを確保することが重要です。特に、以下の点に注目して選んでみてください。
・シングル2台を並べるか、クイーンサイズ以上を選ぶ
・体圧分散性の高い素材を選ぶ
・両端までしっかりとした作りのものを
「マットレスは実際に二人で寝転んで試すことが大切です。展示品が割引になることも多いので、店舗での相談がおすすめです」と山田さん。
【寝具選び】
季節に応じた寝具の使い分けも、快適な睡眠には欠かせません。
・春秋:綿100%の肌掛け布団
・夏:接触冷感素材のケット
・冬:羽毛布団と毛布の組み合わせ
「私たちは掛け布団を別々にしています。温度感覚が異なっても、お互い快適に眠れるようになりました」とGさん。一枚の布団を共有するのが当たり前だと思いがちですが、二人の快適さを重視した選択も検討してみてください。
【収納の工夫】
寝室の収納は、生活リズムの違いにも配慮が必要です。
・朝型と夜型で収納位置を分ける
・引き出しの位置は使用頻度で決める
・静音レールの収納を選ぶ
特に、クローゼット内の収納は以下のように分けると便利です。
上段:季節外の衣類や思い出の品
中段:日常的に使用する衣類
下段:シーツやタオルなどのリネン類
「収納位置を工夫するだけで、朝の準備がスムーズになりました」とGさん。お互いの生活リズムを尊重した収納計画が、快適な二人暮らしの秘訣となります。
快適な暮らしには、十分な収納スペースの確保が欠かせません。「収納の失敗は、同棲生活の大きなストレスになりやすい」と、収納アドバイザーの佐藤さんは警告します。
特に注意したい3つのポイントをご紹介します。
・収納家具は壁際に集中させる
・使用頻度で収納場所を分ける
・共有物と個人物を明確に区分する
同棲5年目のHさんカップルは、収納の見直しで劇的な変化を体験しました。「以前は『どこに何があるかわからない』が口癖でした。でも、シンプルなルールを決めたことで、探し物の時間が激減しましたね」
具体的な収納のルール作りについて、佐藤さんのアドバイスをご紹介します。
【ゾーン分けの基本】
まず、部屋全体を以下の3つのゾーンに分けることをおすすめします。
生活ゾーン:日用品や調理器具など
個人ゾーン:衣類や趣味の道具など
保管ゾーン:季節物や思い出の品など
「特に生活ゾーンは、動線を意識した配置が重要です。例えば、キッチン周りは『よく使うもの』『時々使うもの』『たまに使うもの』の3段階で収納場所を決めると、料理がスムーズになります」と佐藤さん。
【見せる収納のコツ】
限られた空間を有効活用しながら、おしゃれに見せる収納術をご紹介します。
・本棚には装飾的な小物をプラス
好きな写真や思い出の品を飾ることで、個性的な空間に。本は背表紙の色で並べると、まとまりのある印象に。
・バスケットを使った小物収納
素材や色を統一することで、雑多になりがちな小物もディスプレイの一部に。
・ガラス扉の活用
見せたいものと隠したいものを上手に区分け。照明で中の物を美しく演出できます。
「最初は『見せる収納』に抵抗がありましたが、整理整頓の意識が高まり、結果的に部屋が片付くようになりました」とHさん。
【季節に応じた収納の切り替え】
年間を通じて快適に過ごすためには、季節ごとの収納の見直しも重要です。
春:冬物の衣類を収納。換気のよい場所で
夏:梅雨対策として除湿剤の配置を
秋:夏物を片付け、秋冬物の準備を
冬:コートやブーツの収納場所を確保
「3か月ごとの見直しを習慣にすることで、スムーズな季節の切り替えが可能になります」と佐藤さん。カップルで協力して行うことで、お互いの持ち物の確認もしやすくなりますよ。
そして最後に、部屋全体をおしゃれに見せるレイアウトのコツをお伝えしていきます。「インテリアは『センス』ではなく『テクニック』です」と、人気インテリアスタイリストの木村さんは語ります。
実は、家具の配置を工夫するだけで、部屋の印象は大きく変わるのです。
先ずは、間取りごとの効果的なレイアウト方法をご紹介していきます。実際のカップルの事例を交えながら、具体的なアイデアをお伝えしていきましょう。
【1K・1DK】
同棲1年目のIさんカップルは、狭い空間を上手に活用しています。「限られたスペースだからこそ、家具の配置には特に気を使いました」
具体的な工夫として:
・ソファベッドを窓際に配置し、昼と夜で空間を使い分け
・テレビは壁掛けにして、床面積を確保
・収納付きのダイニングテーブルを選択
「特に効果的だったのは、家具を壁に寄せて配置したこと。中央にスペースを確保することで、窮屈さを感じにくくなりました」とIさん。
【1LDK・2K】
在宅ワークが多いJさんカップルは、リビングとワークスペースを上手に区分けしています。
・リビングとダイニングを一体化し、開放感を演出
・窓際にデスクを2台並べて配置
・パーテーションで緩やかに空間を仕切る
「お互いの気配を感じつつ、適度な集中もできる空間になりました」という二人。背の低い家具を選ぶことで、圧迫感も軽減できているそうです。
【2LDK以上】
余裕のある間取りでは、メリハリのある空間づくりが可能です。同棲3年目のKさんカップルの例をご紹介します。
・リビングは開放的に、寝室はコンパクトに
・収納の多い部屋を趣味部屋として活用
・廊下にも飾り棚を設置し、空間を有効活用
「『ゆとり』と『プライバシー』のバランスが取れた空間になりました」とKさん。
今回は、同棲カップルのためのインテリア術についてご紹介してきました。インテリアスタイリストの木村さんは、「理想の空間づくりは、二人の暮らしを深く理解することから始まります」と話します。
二人で心地よく暮らすためのポイントをまとめると、以下の3つになります。
・好みの違いはエリアで分ける
・適度な距離感を意識した家具選び
・統一感のあるレイアウトで全体をまとめる
実際、多くのカップルは試行錯誤を重ねながら、理想の空間を作り上げています。同棲3年目のLさんは「最初は失敗もありましたが、二人で話し合いながら少しずつ改善していくことで、お互いが心地よいと感じる空間ができました」と振り返ります。
二人らしい空間づくりに、正解はありません。それぞれのライフスタイルやこだわりに合わせて、理想の空間を作り上げていってください。
時には意見が合わないこともあるかもしれません。でも、そんな時こそ「二人の物語を作っていく過程」として楽しんでみてはいかがでしょうか。
素敵な二人暮らしの空間づくりが、より良い関係性につながっていくことを願っています!