「同棲を始めたいけど、どれくらいの広さの部屋を選べばいいんだろう……」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
二人で暮らすには、狭すぎても窮屈ですし、広すぎても家賃の負担が重くなってしまいます。
この記事では、国の基準に基づいた理想の広さから、間取り別の特徴、そして内見時にチェックすべきポイントまで詳しくお伝えしていきます。
快適な同棲生活をスタートするための情報をしっかり押さえていきましょう!

同棲を始める際、まず気になるのが「どれくらいの広さがあれば快適に暮らせるのか」という点ですよね。
実は国土交通省が定める基準があり、それを参考にすると二人暮らしに必要な広さが見えてきます。ここでは、その基準を踏まえながら、40㎡と50㎡の体感差についてもご紹介していきます!
国土交通省が定める「住生活基本計画」では、二人暮らしの面積基準が明確に示されています。
この基準には「最低居住面積水準」と「誘導居住面積水準」の2種類があるのです。
最低居住面積水準は、健康で文化的な生活を営むために最低限必要な広さのこと。二人暮らしの場合、計算式は「10㎡×2人+10㎡=30㎡」となります。つまり30㎡が生活できる最低ラインなんですね。
一方、誘導居住面積水準は、豊かな生活を送るために必要とされる広さを指しています。
都市部のマンションなどを想定した「都市居住型」では「20㎡×2人+15㎡=55㎡」が理想とされているのです。
ちなみに、将来子どもが生まれることを考えている場合、三人家族の誘導居住面積水準は75㎡となります。長く住むことを見据えるなら、この数字も参考にしてみてください!
では、40㎡と50㎡では実際にどれくらいの違いがあるのでしょうか。
畳数に換算すると、40㎡はおよそ24畳、50㎡はおよそ30畳に相当します。
ただし、これは壁の厚みを含めた数字ですので、実際に使える居住スペースはもう少し狭くなるんですね。壁芯で測った面積から壁の厚みを引くと、40㎡の場合は実質16〜18畳程度、50㎡なら22〜24畳程度が使える空間となります。
この6畳の差は、実は生活において大きな違いを生み出すのです。
40㎡でもベッド、ソファ、テーブルといった基本的な家具は配置できますが、収納スペースや作業スペースにはやや余裕がない状態。一方、50㎡あれば収納家具を追加したり、ちょっとした書斎スペースを作ったりすることも可能になります!
国の基準では30㎡が最低ラインとされていますが、実際の生活を考えると、かなり窮屈に感じられるでしょう。
なぜなら、動線、家具、収納の3つの面で制約が大きくなるからです。
まず動線について。30㎡だと、一人が移動するともう一人の邪魔になってしまうことが頻繁に起こります。特に朝の忙しい時間帯、二人が同時にキッチンや洗面所を使おうとすると、かなりストレスを感じるはずです。
次に家具の配置について考えてみましょう。
ダブルベッド、ソファ、ダイニングテーブル、テレビ台といった基本的な家具を置くだけで、部屋はほぼいっぱいになってしまいます。在宅勤務用のデスクを置くスペースはほとんど確保できません。
そして最も深刻なのが収納問題です。
二人分の衣類、靴、日用品のストックなどを収納するには、30㎡では圧倒的にスペースが足りないんですね。結果的に部屋に物があふれ、さらに狭く感じられる悪循環に陥りやすくなります。
こうした理由から、同棲を始める際は最低でも40㎡、できれば50㎡程度の広さを確保することをおすすめします!

広さの目安がわかったところで、次に考えたいのが間取り選びですよね。
同じ面積でも、間取りによって使い勝手は大きく変わってきます。ここでは同棲カップルに人気の高い3つの間取りについて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!
1LDKは、8畳以上のリビングダイニングキッチンに居室が1つ付いた間取りです。
同棲カップルの約半数が選ぶという調査結果もあるほど、圧倒的な人気を誇っています。
人気の理由は、まず築浅物件が多いという点。1LDKは1990年代以降に主流となった間取りなので、新しくて設備が充実した物件を見つけやすいのです。また、広々としたリビングでゆったり過ごせるのも魅力ですね。
ソファやダイニングテーブルを置いても十分な余裕があり、友人を招いてホームパーティーを楽しむこともできます。
ただし、デメリットもあります。
居室が1つしかないため、お互いのプライベート空間を確保しにくいんですね。生活リズムが異なるカップルの場合、寝る時間や起きる時間がずれると、相手を起こしてしまう可能性があります。
また、在宅勤務をする場合、リビングか寝室のどちらかで仕事をすることになるため、集中しづらいという声も多いです。
さらに、2DKに比べると家賃が3万円程度高い傾向にあります。東京23区内の1LDKの平均家賃は約14万6,000円。家賃を抑えたいカップルにとっては負担が大きいかもしれません。
2DKは、6〜10畳未満のダイニングキッチンに居室が2つ付いた間取りです。
それぞれの個室を持ちたいカップルに特におすすめできます!
最大のメリットは、お互いのプライベート空間をしっかり確保できること。一人になりたいとき、趣味に没頭したいとき、在宅勤務で集中したいときなど、それぞれの部屋で自由に過ごせるのです。
生活リズムが異なっても、相手に気を使わずに済むのは大きな利点ですよね。
また、家賃も比較的手頃な点が魅力。東京23区内でも平均11万4,000円程度と、1LDKより3万円ほど安く借りられます。その分、家賃以外のことにお金を使えるというわけです。
ただし、2DKは1990年代に流行した間取りのため、築30年前後の物件が中心となります。
設備が古めの物件が多いのがデメリットですね。とはいえ、リノベーション済みの物件なら内装がきれいで、新しい設備が整っていることも多いので、探す価値はあります!
2LDKは、10畳以上のリビングダイニングキッチンに居室が2つ付いた間取り。
同棲カップルにとって最も余裕のある選択肢といえるでしょう。
2LDKの魅力は、なんといってもその空間的ゆとりです。広々としたリビングで一緒に過ごしながら、それぞれの個室も確保できるんですね。一部屋を寝室に、もう一部屋を趣味部屋や書斎にするといった使い分けが可能になります。
将来的に子どもが生まれても、そのまま子ども部屋として使えるのも大きなメリット。
また、ペットを飼いたいカップルにもおすすめです。リビングを広々と使えるため、犬や猫がのびのびと動き回れますし、ペット用品を置くスペースにも困りません。
来客時にも対応しやすい間取りですよね。親や友人が泊まりに来ても、一部屋をゲストルームとして提供できます。
ただし、広さゆえのデメリットもあります。
まず家賃が高いこと。東京23区内の平均は約21万8,000円と、かなりの負担になります。また、部屋数が多い分、掃除の手間も増えてしまうのです。
さらに、二人だけで暮らすには広すぎて、一部屋が物置状態になってしまうケースも少なくありません。将来を見据えた投資と考えられるかどうかがポイントになります!
ここまで紹介した3つの間取りを表にまとめてみました。
間取り別比較表
【1LDK】
平均専有面積:35〜40㎡
東京23区内平均家賃:約14万6,000円
メリット:築浅物件が多い、広いリビング、二人の時間を大切にできる
デメリット:プライベート空間がない、在宅勤務しづらい、家賃やや高め
【2DK】
平均専有面積:40〜45㎡
東京23区内平均家賃:約11万4,000円
メリット:個室を2つ確保できる、家賃が比較的安い、プライバシーを保てる
デメリット:築古物件が多い、ダイニングがやや狭い、リビングスペースがない
【2LDK】
平均専有面積:44〜50㎡
東京23区内平均家賃:約21万8,000円
メリット:広いリビング+個室2つ、将来性がある、来客対応しやすい
デメリット:家賃が高い、掃除の手間が増える、二人には広すぎることも
自分たちのライフスタイルや予算に合わせて、最適な間取りを選んでみてください!

ここまで一般的な基準や間取りの特徴をお伝えしてきましたが、実は「自分たちに合う広さ」は生活スタイルによって大きく変わります。
画一的な答えはないのです。そこで、ライフスタイル別におすすめの広さと間取りをご紹介していきます!
在宅勤務をする方が増えている今、仕事スペースの確保は重要な課題となっています。
特に二人とも在宅勤務の場合、個室が2つ以上ある間取りは必須といえるでしょう。
1LDKでもリビングや寝室で仕事はできますが、やはり集中力に欠けてしまいます。パートナーがリビングでテレビを見ていたり、通話をしていたりすると、仕事に支障が出てしまうんですね。
2DK以上であれば、それぞれの部屋を仕事部屋として使えます。
オンライン会議中に相手の声が入る心配もありませんし、資料を広げたままにしておくこともできるのです。仕事とプライベートのメリハリをつけやすいという点でも、個室の存在は大きいですよね。
ただし、どちらか一方だけが週1〜2回程度在宅勤務をする場合なら、1LDKでも工夫次第で対応できます。在宅勤務の頻度と二人の働き方を考慮して、間取りを選んでみてください!
趣味のコレクションが多い方、洋服をたくさん持っている方は、収納スペースの広さを最優先に考えるべきです。
なぜなら、収納が足りないと部屋全体が散らかって見えてしまうから。
例えば、フィギュアやプラモデルを集めている、釣り道具やゴルフ用品がある、靴を100足以上持っているといったケース。こうした場合、通常のクローゼットだけでは明らかに足りません。
内見時には、各部屋のクローゼットのサイズを必ず測りましょう。
奥行き、幅、高さをメモしておくと、引越し前に「入らない!」という事態を防げます。また、ウォークインクローゼットがある物件は、収納力が格段に高いのでおすすめです。
さらに、玄関の靴箱の容量も重要なポイント。靴が多いカップルなら、靴箱に何足入るかを確認しておきたいところです。
間取りとしては、収納が各部屋に分散している2DKや2LDKが使いやすいでしょう。1LDKでも収納が充実している物件を選べば問題ありませんが、その分専有面積は広めのものを探すことをおすすめします!
犬や猫などのペットと一緒に暮らすことを考えているなら、間取り選びにも工夫が必要です。
ペットにとって快適な環境を作ることが、人間にとっての快適さにもつながるんですね。
まず重視したいのが、ペットが自由に動き回れる広さ。特に犬の場合、運動不足はストレスの原因になります。リビングが広い1LDKや2LDKなら、室内でもある程度運動できるスペースを確保できるでしょう。
また、「回遊できる間取り」かどうかも大切なポイントです。
回遊できる間取りとは、部屋から部屋へぐるりと一周できる動線のこと。行き止まりがない間取りは、ペットが走り回りやすいだけでなく、風通しも良くなります。
猫を飼う場合は、キャットタワーやキャットウォークを設置できるスペースがあるかも確認したいですね。
さらに、ペット可物件であっても、ペットの種類やサイズに制限があることがほとんど。内見前に不動産会社に確認しておくことをおすすめします!
結婚を前提とした同棲で、将来子どもが欲しいと考えているカップルもいるでしょう。
そんな場合、今から2LDKを選んでおくという選択肢も十分アリなのです。
理由は、引越しの手間とコストを減らせるから。同棲開始時に1LDKを選び、子どもが生まれたら2LDKに引っ越すという流れだと、引越し費用が2回かかってしまいます。初期費用も合わせると、総額で50万円以上の出費になることも珍しくありません。
最初から2LDKに住んでおけば、こうした費用を節約できます。
また、子どもが生まれるまでの期間、余った一部屋を趣味部屋や書斎、収納スペースとして活用できるのも利点ですよね。在宅勤務の部屋にすることもできます。
ただし、やはり家賃負担は大きくなります。
都心部で2LDKを借りると、二人の手取り収入のかなりの割合を家賃に充てることになるかもしれません。その分、貯金や他の出費に回せるお金が減ってしまう点は考慮すべきでしょう。
将来のライフプランと現在の経済状況を天秤にかけて、慎重に判断してみてください!

面積の数字だけを見ても、実際の広さはなかなかイメージしにくいものですよね。
そこでここでは、より具体的に「使える広さ」を理解するための情報をお届けしていきます。畳換算や家具配置のシミュレーションを通じて、リアルな生活空間を想像してみましょう!
物件情報に記載されている専有面積は、実は壁の中心から測った「壁芯面積」なんです。
つまり、壁の厚みも含まれているため、実際に使える空間はそれより狭くなります。
一般的に、壁芯面積から10〜15%程度を引いた面積が、実際の居住スペースだと考えてください。40㎡の物件なら、実質的に使えるのは34〜36㎡程度。これを畳数に換算すると、約16〜18畳になります。
同様に、50㎡の物件は実質42〜45㎡程度で、畳数では約22〜24畳。
この「実質的に使える広さ」を基準に考えると、より正確な判断ができるのです。
例えば40㎡(実質16畳)の1LDKの場合、リビングが8畳、居室が6畳、残り2畳分がキッチンや廊下といった配分になります。8畳のリビングには、ソファとダイニングテーブルを置くことができますが、大型テレビ台を置くとやや窮屈に感じるかもしれません。
一方、50㎡(実質22畳)あれば、リビング10畳、居室8畳、キッチン・廊下4畳という余裕ある配分が可能。
リビングに大きめのソファとダイニングセットを置いても、まだスペースに余裕があります。6畳の違いが、生活の快適さに直結するんですね!
具体的な家具のサイズを知っておくと、部屋のイメージがより明確になります。
ここでは、一般的な家具のサイズと配置例をご紹介していきましょう。
まずベッドから。ダブルベッドの一般的なサイズは、幅140cm×長さ200cm。これを6畳の寝室に置くと、ベッドの周囲に50cm程度の通路スペースが確保できます。ただし、大きなクローゼットや収納家具を追加すると、かなり手狭になるでしょう。
次にソファ。二人掛けソファは幅150〜180cm、奥行き80〜90cmが標準的です。
これに加えてダイニングテーブル(幅120cm×奥行き80cm)を8畳のリビングに配置すると、テレビボードや収納棚を置くスペースは限られてきます。大型のL字ソファを希望するなら、リビングは最低でも10畳欲しいところですね。
テレビボードは幅120〜150cm程度。
これらの家具をすべて配置すると、40㎡の1LDKではかなりギリギリ。一方、50㎡あれば、家具を置いた後もゆとりある動線が確保できます。
内見時には、メジャーを持参して実際の広さを測り、自分たちの家具が入るかシミュレーションしてみてください!
限られた広さの部屋でも、家具の配置次第で広く見せることができます。
ここでは、プロも実践している5つのテクニックをご紹介していきます!
1つ目は、入口から対角線上に視線が抜けるように配置すること。
部屋に入ったとき、奥まで視線が通ると、実際より広く感じられるのです。そのため、入口正面に大きな家具を置くのは避けましょう。
2つ目は、低めの家具を選ぶこと。
背の高い家具は圧迫感を生みます。特にソファやテーブルは、できるだけロータイプを選ぶと、天井が高く見えて開放感が増すんですね。
3つ目は、色を統一すること。
家具の色がバラバラだと、ごちゃごちゃした印象になってしまいます。白やベージュ系の明るい色で統一すると、部屋全体が広く明るく見えますよ。
4つ目は、鏡を効果的に使うこと。
大きめの鏡を壁に掛けると、部屋の奥行きが倍になったように見える効果があります。玄関やリビングに全身鏡を置くのもおすすめです。
5つ目は、床面を広く見せること。
床にものを置きすぎると、どうしても狭く感じられます。収納家具を活用して、できるだけ床が見える状態をキープしましょう。
これらのコツを実践すれば、40㎡の部屋でも50㎡のように感じられるかもしれません!

気に入った物件が見つかったら、必ず内見に行きましょう。
写真や間取り図だけではわからない情報が、内見では山ほど得られます。ここでは、同棲カップルが特に注意すべき4つのチェックポイントをお伝えしていきます!
動線とは、日常生活で人が移動する経路のこと。
この動線がスムーズかどうかで、暮らしやすさが大きく変わってきます。
まず確認したいのが、ドアの開閉時に家具にぶつからないかという点。内見時には、実際にすべてのドアを開け閉めしてみましょう。クローゼットのドアが180度開かない、洗面所のドアがトイレのドアと干渉するといった問題が見つかることもあります。
次に通路幅をチェック。
二人がすれ違える幅があるかどうかは、実際に二人で歩いてみるのが確実です。特に玄関からリビングへの廊下、キッチンから洗面所への動線は、毎日使う場所なので重要ですよね。
また、視線の抜けも大切なポイント。
玄関を開けたときに室内が丸見えになってしまわないか、トイレのドアがリビングから直接見えないかなども確認しておきたいところです。プライバシーを守れる配置になっているかどうか、二人で話し合ってみてください!
同棲生活において、音の問題は意外と重要です。
隣人の生活音が筒抜けだったり、自分たちの音が響いてしまったりすると、ストレスの原因になってしまいますよね。
内見時には、壁を軽く叩いてみましょう。軽い音がする場合、壁が薄い可能性があります。鉄筋コンクリート造の物件は、木造や軽量鉄骨造に比べて防音性が高いのでおすすめです。
また、床材も音の響き方に影響します。
フローリングは見た目がおしゃれですが、足音が響きやすいという欠点も。カーペットやクッションフロアの方が、音を吸収してくれるんですね。
室内の扉にも注目してください。
寝室とリビングの間の扉が薄いと、リビングのテレビの音や話し声が寝室まで聞こえてしまいます。生活リズムが異なるカップルの場合、これは大きな問題になりかねません。
可能であれば、平日の夕方や夜に内見を予約して、隣人の在宅時の音環境をチェックしてみることをおすすめします!
収納スペースの量と使いやすさは、快適な生活に直結する要素です。
内見時には、収納の広さだけでなく、使い勝手もしっかり確認しましょう。
まずクローゼットのサイズを測ること。幅、奥行き、高さをメモしておくと、持っている衣類がすべて収まるか判断できます。また、ハンガーパイプの位置や、棚の有無も確認しておきたいポイントですね。
玄関の靴箱も重要。
二人分の靴を収納するには、最低でも20足分のスペースが必要です。靴が多いカップルなら、30〜40足入る靴箱を探しましょう。
次に、部屋のレイアウトの自由度もチェック。
柱や梁が室内に出っ張っていると、家具の配置が制限されてしまいます。特にリビングの柱は、ソファやテレビの配置に大きく影響するので要注意です。
また、コンセントの位置と数も確認してください。
テレビ、パソコン、スマホの充電器など、意外と多くのコンセントが必要になります。延長コードに頼りすぎると、見た目も悪く危険です。間取り図にコンセントの位置を書き込んでおくと、引越し後の家具配置を考えやすくなりますよ!
どんなに気に入った物件でも、家賃が高すぎては生活が苦しくなってしまいます。
家賃は毎月必ず支払う固定費なので、慎重に決めることが大切です。
一般的に、家賃は二人の手取り月収合計の25〜30%程度が適正とされています。例えば、二人の手取り合計が40万円なら、家賃は10〜12万円が目安ということになりますね。
貯金を多めにしたい、旅行やデートにお金を使いたいというカップルは、25%以内に抑えることをおすすめします。
逆に、家賃を30%以上に設定してしまうと、生活費や娯楽費を圧迫してしまう可能性が高いです。
また、家賃だけでなく、管理費や共益費も含めた「総家賃」で計算することを忘れずに。管理費が1万円かかる物件なら、それも含めて予算内に収まるか確認しましょう。
さらに、初期費用についても考慮が必要です。
敷金、礼金、仲介手数料、引越し代などを合わせると、家賃の4〜6ヶ月分ほどかかります。余裕を持った資金計画を立ててから、物件を決定してください!

最初から完璧な広さの部屋を選べれば理想的ですが、現実にはなかなか難しいもの。
そこで、将来の住み替えを前提に物件を選ぶという考え方もあります。ここでは、賢く住み替えるための戦略とタイミングについてお伝えしていきます!
住み替えを考える最適なタイミングは、賃貸契約の更新時です。
なぜなら、更新料を支払うよりも、引越した方が経済的に有利な場合があるからなんですね。
賃貸契約の更新は、通常2年ごとに訪れます。更新料は家賃の1〜2ヶ月分が相場。例えば家賃12万円の物件なら、更新料として12〜24万円を支払うことになるのです。
この更新料を引越し費用に充てれば、より広い部屋に移ることができます。
また、同棲を始めて2年も経てば、二人の生活スタイルもある程度固まってきているでしょう。「やっぱり個室が欲しい」「もっと広いリビングで過ごしたい」といったニーズが明確になっているはずです。
更新時期の3〜4ヶ月前から、次の物件探しを始めるのがおすすめ。
その頃には次の更新をするか引っ越すかを決める必要があるので、じっくり検討できますよね。早めに動き出すことで、良い物件に出会える確率も高まります!
住み替えを検討する際は、引越しにかかる総コストと、家賃差によるメリットを天秤にかける必要があります。
単純に「広い部屋がいい」というだけでは、経済的に損をしてしまう可能性もあるのです。
まず引越しにかかる費用を計算しましょう。引越し業者の費用、新居の敷金・礼金・仲介手数料、現在の部屋の原状回復費用などを合計すると、おおよそ50〜80万円程度になります。
一方、家賃差によるメリットも計算してみましょう。
例えば、現在の家賃が12万円、引越し先が15万円だとすると、月々3万円の負担増。年間では36万円の出費増となります。つまり、引越し費用70万円を回収するには、約2年かかる計算ですね。
この計算から、「2年以上住むつもりなら、更新時に引っ越す方が得」という判断ができます。
逆に、1年以内にまた引っ越す可能性があるなら、今の部屋で我慢した方が経済的かもしれません。
ライフプランや収入の見通しを考慮して、最適なタイミングを見極めてください!
住み替えを先延ばしにする場合、今の部屋を最大限活用する工夫が必要になります。
ちょっとした工夫で、限られた広さでも快適に過ごせるようになるんです。
まず家具のレイアウトを見直しましょう。模様替えをするだけで、動線がスムーズになったり、広く感じられるようになったりします。前述した「広く見せるコツ5選」を参考に、配置を変えてみてください。
次に、収納術を磨くこと。
縦の空間を有効活用するのがポイントです。突っ張り棒やウォールシェルフを使えば、壁面に収納スペースを作れます。また、ベッド下やソファ下の空間も見逃せません。収納ボックスを活用して、デッドスペースをなくしましょう。
さらに、定期的な断捨離も大切。
物が増えると、どんどん部屋が狭く感じられてしまいます。半年に一度は持ち物を見直して、本当に必要なものだけを残すように心がけてみてください。
こうした工夫を重ねることで、40㎡の部屋でも50㎡並みの快適さを実現できることもあります。引越しの前に、まずは今の部屋の可能性を最大限引き出してみてはいかがでしょうか!

同棲カップルにとって、理想の広さは40〜50㎡が目安となります。
国土交通省の基準では、二人暮らしの最低ラインは30㎡ですが、実際の生活を考えると、動線や収納の面で窮屈に感じられるでしょう。
間取りについては、それぞれのライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
築浅で広いリビングが魅力の1LDK、プライバシーを確保しやすく家賃も手頃な2DK、将来性があり余裕のある2LDK。どれも一長一短があるので、二人でよく話し合って決めてくださいね。
内見時には、動線のスムーズさ、遮音性能、収納量、家賃バランスの4つのポイントを必ずチェックしましょう。
これらを確認することで、入居後の後悔を防げます。
また、最初から完璧な部屋を選べなくても大丈夫。
更新時期を見据えて住み替えを計画したり、今の部屋を工夫して使い続けたりすることもできます。柔軟な発想で、自分たちに合った選択をしてみてください。
快適な同棲生活は、適切な広さと間取り選びから始まります。
この記事でご紹介した情報を参考に、二人だけの理想の住まいを見つけて、素敵な同棲ライフをスタートさせてくださいね!