同棲で通勤時間に差があるのは不公平?ストレスを減らす暮らしの工夫

「同棲を始めたいけど、職場までの距離が全然違って困っている……」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

通勤時間に大きな差があると、疲労や自由時間の格差が生まれ、不公平感によって関係がギクシャクしてしまうケースもあります。

この記事では通勤時間の差を減らす住まい探しのコツと、避けられない差を埋めるためのバランス調整法をお伝えしていきます。
ふたりが納得できる暮らしを築くためのヒントを見つけていきましょう!

どうして通勤時間に差が出ちゃうの?


同じエリアに住んでいても、通勤時間に差が出てしまうのはよくあること。
まずは、なぜ通勤時間に差が生まれるのか、その理由を整理していきます。

同じ距離でも通勤時間が違う理由

同じ距離を移動するのに、なぜ通勤時間に差が出るのでしょうか。
最大の要因は、利用する電車の路線や運行本数の違いです。

たとえば、同じ30キロの距離でも、快速電車が頻繁に走る路線なら40分で到着できます。
しかし、各駅停車しかない路線だと1時間以上かかることも珍しくありません。

また、始発駅から乗れるかどうかも大きく影響します。
始発駅近くに住めば座って通勤できますが、途中駅からだと満員電車で立ちっぱなしになることが多いもの。

このように、距離だけでは通勤時間は決まらないのです。

乗換や混雑で「しんどさ」に差がつく

通勤時間の数字だけでなく、実際の「疲れ具合」にも大きな差が生まれます。
その主な要因は乗換回数と混雑度です。

乗り換えが1回と3回では、同じ所要時間でも体感的な疲労度は全く違います。
さらに、座れる路線と満員電車で押しつぶされる路線では、到着時の疲れ方に雲泥の差が出るでしょう。

朝のラッシュ時に人身事故で遅延が頻発する路線を使う人は、時間通りに到着できないストレスも抱えることになります。

こうした「見えない負担」も考慮することが大切なのです。

出社回数や働き方でも感じ方は変わる

同じ通勤時間差でも、働き方によって不公平感の大きさは変わってきます。

毎日出社する人と週1〜2日の在宅勤務がある人では、同じ30分の差でも受ける影響は大きく異なるでしょう。
また、フレックス制度があれば、混雑を避けた時間帯に通勤することで負担を軽減できます。

夜勤がある職場の場合、終電を気にせずに済むメリットもあります。
一方で、深夜の帰宅時の安全面が課題になることも。

働き方の違いも含めて、トータルで公平性を考えることが重要です!

どのくらい差があると不公平?目安になる時間をチェック


では、実際にどの程度の通勤時間差から不公平感が生まれやすいのでしょうか。
データを参考にしながら、目安となる時間を確認していきます。

平均の通勤時間と”理想値”のデータ

総務省の調査によると、日本人の平均通勤時間は片道約40分とされています。
しかし、多くの人が理想とするのは「30分以内」の通勤時間です。

首都圏では平均通勤時間が50分を超える地域も多く、地方との格差も大きくなっています。
東京23区内で働く人の場合、片道1時間を超える通勤をしている人も珍しくありません。

理想と現実のギャップが大きいほど、パートナー間の通勤時間差に対する不満も高まりやすい傾向があります。

まずは、お互いの現在の通勤時間と理想値を数字で確認してみることをオススメします。

15分・30分の差で感じ方はどう変わる?

通勤時間の差による不満の境界線は、おおむね15分〜30分と言われています。

15分程度の差であれば、「許容範囲内」と感じる人が多いようです。
これは、電車の遅延や道路渋滞など、日常的に起こりうる時間のブレと同じレベルだから。

しかし、30分以上の差になると「明らかに不公平」と感じる人が急増します。
往復で1時間、週5日だと5時間もの差が生まれるため、生活への影響が無視できなくなるのです。

45分以上の差がある場合は、住む場所を見直すか、他の面でのバランス調整が必要になるでしょう。

数字だけでなく、お互いの感じ方を率直に話し合うことが大切です。

生活リズムや気持ちに与える影響

通勤時間の差は、単純な移動時間の問題にとどまりません。
睡眠時間や自由時間の格差を生み、生活の質に直接影響を与えます。

たとえば、片道30分の差があると、往復で1日1時間の差が生まれます。
週5日働けば、週に5時間もの自由時間の格差になるのです。

長時間通勤をする側は、早く起きて遅く帰るため、疲労が蓄積しやすくなります。
その結果、家事や家での時間を十分に取れず、パートナーへの依存度が高くなることも。

逆に、短時間通勤の側は「自分ばかり家事を負担している」と感じることがあります。

こうした悪循環を防ぐためにも、早めの対策が重要なのです!

通勤の不公平を減らす住まい探しのコツ


通勤時間の不公平を根本から解決するには、住む場所選びが最も効果的。
ここでは、お互いが納得できる住まいを見つけるための具体的な方法をお伝えしていきます。

まずはお互いの「これ以上は無理!」を話し合う

住まい探しを始める前に、必ずやっておきたいのがお互いの「許容範囲」の確認です。

「通勤時間は絶対に1時間以内じゃないと嫌」
「乗り換えは2回まで」
「朝7時より早い電車は無理」

このように、具体的な数字で条件を出し合いましょう。
曖昧な表現だと、実際に住み始めてから「思っていたより大変」となる可能性があります。

また、現在の通勤時間も正確に測っておくことが重要です。
スマートフォンのアプリを使って、実際の所要時間を1週間ほど記録してみてください。

この話し合いが、後々の不満を防ぐスタートラインになります!

中間地点や便利な駅を候補に出す方法

お互いの職場の中間地点を探すのが、最もバランスの取れた方法です。

まず、路線図を広げて、それぞれの職場を結ぶ直線の中央付近にある駅をリストアップしましょう。
ただし、単純な距離の中間点だけでなく、「時間的な中間点」を意識することが大切です。

快速や急行が停車する駅、始発駅に近いエリア、複数路線が利用できる駅は、通勤時間短縮の大きなメリットになります。
また、終電の時間も忘れずにチェックしておきましょう。

候補エリアが見つかったら、実際に平日の朝に現地へ行き、混雑具合や所要時間を体験してみることをオススメします。

家賃と通勤を両方見比べるチェックのやり方

理想的な立地が見つかっても、家賃が予算オーバーでは意味がありません。
通勤時間と家賃をセットで比較する表を作ってみましょう。

縦軸に候補エリア、横軸に「Aさんの通勤時間」「Bさんの通勤時間」「家賃相場」「生活利便性」などの項目を設けて数値化します。
生活利便性は、スーパーや病院の近さ、治安などを5段階で評価すると分かりやすいでしょう。

家賃が多少高くても、通勤時間が大幅に短縮されるなら、長期的には「時間をお金で買う」価値があります。
逆に、家賃を抑えたい場合は、多少の通勤時間差は受け入れる必要があります。

数字で比較することで、感情的にならずに冷静な判断ができるはずです。

地図アプリや中間地点ツールを上手に使う

住まい探しには、デジタルツールを積極的に活用していきましょう。

Googleマップでは、職場の住所を入力して「通勤」モードで検索すると、時間帯別の所要時間が分かります。 朝のラッシュ時と平常時の差も確認できるので、リアルな通勤時間を把握できるでしょう。

中間地点を探す場合は、まずGoogleマップで2つの職場を表示し、その中央付近にある駅をチェックしてみてください。 より正確に中間地点を知りたい場合は、「集まるなう」「PinMusubi」といった専用アプリも利用できます。

また、不動産サイトの「通勤時間検索」機能を使えば、特定の駅までの時間を条件に物件を絞り込めます。

これらのツールを組み合わせることで、手作業では見つけられない最適解が見つかるかもしれません!

勤務地が遠いときはどうする?選び方のアイデア


お互いの職場が離れすぎていて、完全に公平な立地が見つからない場合もあります。
そんなときの現実的な解決策をご紹介していきます。

中間地点に住むときのメリット・デメリット

中間地点に住む最大のメリットは、通勤時間の差を最小限に抑えられることです。
お互いが同程度の負担を負うため、不公平感が生まれにくくなります。

しかし、中間地点が必ずしも生活に便利な場所とは限りません。
郊外の住宅地になることが多く、買い物や娯楽施設へのアクセスが不便な場合があります。

また、どちらの職場からも中途半端な距離になるため、残業や急な呼び出しがあったときに不便を感じることも。
さらに、家賃相場が想定より高い場合や、逆に安すぎて治安に不安がある場合もあるでしょう。

中間地点を選ぶ場合は、通勤だけでなく生活全体の利便性も含めて検討することが大切です。

どちらかの職場に寄せる場合の落としどころ

現実的には、どちらか一方の職場により近い場所に住むケースが多いものです。
この場合、通勤時間の差をどう埋めるかがポイントになります。

まず、どちらの職場に寄せるかを決める基準を明確にしましょう。
収入の高さ、転勤の可能性、将来性などを総合的に考慮します。

通勤時間が長くなる側への配慮として、以下のような調整が考えられます。

家賃負担を少なくする、家事の分担を減らす、休日の予定決定権を多く持つなど、金銭面や時間面でのバランスを取ることが重要です。

また、定期的に見直しの機会を設けることで、不満の蓄積を防げます。

在宅勤務やフレックスを味方にする

働き方の多様化により、通勤時間の問題を軽減できるケースが増えています。

在宅勤務が可能な仕事であれば、出社日数の少ない方に合わせて住む場所を決めるのが合理的です。
週1〜2日しか出社しない人なら、多少通勤時間が長くても負担は限定的でしょう。

フレックスタイム制度がある場合は、通勤ラッシュを避けた時間帯に出社することで、所要時間を短縮できます。
同じ距離でも、混雑時間を避けるだけで15〜20分短くなることも珍しくありません。

ただし、制度があっても実際に利用しにくい職場環境の場合があります。
事前に上司や同僚に相談して、現実的に活用できるかを確認しておくことをオススメします。

車通勤や夜勤がある場合の工夫

電車通勤以外の働き方の場合は、また違った視点での検討が必要です。

車通勤の場合、渋滞の時間帯や駐車場の確保が重要な要素になります。
朝の渋滞方向と逆方向に通勤できる立地なら、電車より短時間で移動できることもあるでしょう。

夜勤がある仕事では、終電を気にする必要がない反面、深夜の移動における安全性が課題になります。
人通りの多い駅周辺や、タクシーを利用しやすい立地を重視することが大切です。

また、車通勤の人は駐車場代、夜勤の人はタクシー代など、交通費の負担も通勤時間と一緒に考慮すべき要素になります。

それぞれの働き方に合った住まい選びをしていきましょう!

通勤の差を埋めるには?家賃や家事でバランスをとろう


どうしても通勤時間の差が避けられない場合、他の面でバランスを調整することが関係を円満に保つコツです。
具体的な調整方法をお伝えしていきます。

家賃の負担を調整して不満を減らす

通勤時間の差を家賃負担で調整する方法は、最も分かりやすい解決策のひとつです。

たとえば、Aさんの通勤時間が30分、Bさんが60分の場合、Bさんの家賃負担を40%、Aさんを60%にするといった具合です。
時間の差に比例させる方法もあれば、話し合いで納得のいく比率を決める方法もあります。

ただし、収入差がある場合は、通勤時間だけでなく経済力も考慮することが大切でしょう。
「収入の高い方が多く負担する」という原則と「通勤時間の長い方は負担を軽くする」という配慮を組み合わせる必要があります。

また、家賃以外にも光熱費や食費などの生活費全体で調整することも可能です。

お金の話は後々トラブルになりやすいので、最初にルールを明文化しておくことをオススメします。

家事の分担を見直して気持ちを軽くする

通勤時間が長い人は、家事の負担を軽減してもらうことで時間的な公平性を保てます。

具体的には、通勤時間が長い人は「食器洗い」「掃除機がけ」など時間のかかる家事を免除し、「ゴミ出し」「洗濯物を干す」など短時間でできる作業を担当するという分け方があります。

また、平日と休日で分担を変える方法も効果的です。
平日は通勤時間の短い人が多くの家事を担い、休日は長距離通勤の人が集中して家事をこなすという具合。

買い物については、通勤途中にできる方が担当すると効率的でしょう。
駅近のスーパーを利用できる立地なら、帰宅時に済ませることで時間を有効活用できます。

家事分担も定期的に見直すことで、不満の蓄積を防げます!

自由時間をうまく公平にする工夫

通勤時間の差によって削られる自由時間を、他の方法で補償することも大切です。

たとえば、平日の自由時間に差がある場合、休日の過ごし方で調整します。
長距離通勤の人が休日にゆっくり過ごせるよう、短距離通勤の人が用事や家事を多めに引き受けるという方法があります。

また、「ひとりの時間」を確保することも重要でしょう。
通勤時間が長い人は電車内で読書や動画視聴ができますが、短い人はそうした時間が取りにくいものです。

そこで、家にいるときに「ひとりタイム」を意識的に作ってあげることで、精神的なバランスを保てます。

趣味の時間や友人との約束なども、お互いの通勤状況を考慮して調整していくことが大切です。

実際のカップルがやっている調整方法

実際に通勤時間差があるカップルは、どのような工夫をしているのでしょうか。
いくつかの事例をご紹介します。

Cさんカップルの場合、彼の通勤時間が1時間、彼女が20分という差があります。
そこで、家賃は彼が3割、彼女が7割負担し、代わりに平日の家事はほぼ彼女が担当しているそうです。

Dさんカップルでは、通勤時間の長い彼が朝食作りを担当しています。
早起きが必要なので、ついでに朝食も作ってしまうという合理的な分担です。

Eさんカップルは、通勤時間差を「投資時間」として捉えています。
電車通勤の時間を資格勉強に充てることで、将来のキャリアアップにつなげているのです。

このように、マイナス面をプラスに転換する発想も重要なポイントになります!

通勤以外でも”もめやすい不公平”とは?


同棲生活では通勤時間以外にも、様々な「不公平」が生まれがちです。
事前に知っておくことで、トラブルを未然に防いでいきましょう。

生活費や家事分担など日常のズレ

同棲生活で最ももめやすいのは、お金と家事の分担です。

収入に差がある場合、「どちらがどのくらい負担するか」で意見が分かれることがあります。
平等に折半するか、収入比に応じて負担するか、固定費と変動費で分けるかなど、様々な考え方があるでしょう。

家事についても、「できる人がやる」「時間のある人がやる」「平等に分担する」など、価値観の違いが現れやすい分野です。

また、生活リズムの違いも不公平感を生みます。
早寝早起きの人と夜型の人では、起床時間や食事時間がずれ、相手に合わせることでストレスを感じることも。

さらに、友人関係や実家との付き合い方でも温度差が出ることがあります。

こうした日常的な小さなズレが積み重なると、大きな不満に発展する可能性があるのです。

不満をためないためのルール作り

不公平感による不満を防ぐには、明確なルールを設けることが効果的です。

まず、お金に関するルールを文書化しましょう。
家賃、光熱費、食費、日用品費など、項目別に負担比率を決めて記録しておきます。

家事分担も、「誰が何をいつやるか」を具体的に決めることが大切です。
曖昧にしておくと「やってくれると思った」「気づかなかった」などの言い訳が生まれてしまいます。

ただし、ルールを作りすぎると窮屈になってしまうので、本当に重要な部分に絞ることがポイントです。

また、「完璧を求めすぎない」という姿勢も重要でしょう。
多少の不平等は仕方ないものとして、お互いに寛容な気持ちを持つことが長続きの秘訣です。

定期的に見直すことが長続きの秘訣

一度決めたルールも、環境の変化に合わせて見直していく必要があります。

転勤や異動、昇進による収入変化、勤務時間の変更など、働き方が変われば最適な分担方法も変わるものです。
また、同棲期間が長くなるにつれて、お互いの価値観や優先順位も変化していきます。

そこで、3ヶ月〜半年に一度程度、「分担見直し会議」を開くことをオススメします。
現状で困っていることや改善したいことを率直に話し合い、必要に応じてルールを更新していきましょう。

見直しの際は、感情的にならずに「データ」で話すことが大切です。
実際の時間や金額を記録しておけば、客観的な判断ができます。

こうした定期的なメンテナンスが、長く幸せな同棲生活を支える基盤になります!

まとめ


同棲での通勤時間差は、工夫次第で十分解決できる問題です。

住まい探しの段階で中間地点や利便性の高い場所を選び、避けられない差については家賃や家事分担で調整することが基本的な対策になります。
また、在宅勤務やフレックス制度を活用することで、時間差の影響を軽減することも可能でしょう。

最も大切なのは、お互いが納得できるルールを作り、定期的に見直していくことです。

通勤時間の差は数字に現れやすい問題なので、感情的にならずに冷静に話し合いやすい面もあります。
この機会に、お金や家事など他の分担についても整理してみることをオススメします。

ふたりが納得して快適に暮らせる環境を作り上げていってください!

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